大垣日大、県勢48年ぶりの決勝

- ベンチ前で弾ける大垣日大ナイン
初出場の大垣日大(岐阜)が、帝京(東京)の投手陣を攻略し、岐阜県勢48年ぶり、守備力重視の希望枠出場校として初の決勝進出を果たした。初回に2点先制されたが、その裏今大会ラッキーボーイの6番箕浦和也捕手(3年)の右翼への同点二塁打などで4点を取り逆転。4回に4番・大林賢哉内野手(3年)の左前タイムリーを放ち、1点差で競り勝った。1戦ごとに力をつけた打線が、頂点まで「あと1」と迫った。
打線に勢いをつけたのは今大会ラッキーボーイの6番・箕浦だった。2点を追う1回裏2死満塁の絶好機。帝京2番手・大田のストレートを、ライト線に弾き返した。2点タイムリーで同点に追いついた。大田は1回戦・小城戦(佐賀)で20奪三振を奪った豪球右腕だが、その決め球を打ち返した。「普段は打撃マシンを145キロから150キロに設定して練習している。何とか食らいついていけると思った」。この回4点の逆転劇を導き、誇らしげに胸を張った。
守備力のデータに基づいて希望枠で選ばれた大垣日大だが、実は打力も並みではない。センバツまでの公式戦打率は3割6分6厘で、出場32校中2位。派手な長打力はないが、コンパクトに振り切る打撃で安打を重ねてきた。甲子園でも力を発揮。阪口慶三監督(62)のミスをとがめない指導のもとでノビノビとバットを振り、4戦平均6・25点をたたき出しいる。
3-4で迎えた4回2死三塁では、4番・大林賢哉(3年)が左前に弾き返し5点目を取った。「前の打席で打てなくて貴之(エース森田)を助けてやりたかった」。5回以降、打線は無安打に封じられたが、思い切りよくバットを振るスタイルは変わらなかった。
大会まで思ってもみなかった頂点まであと1勝。小林和稔主将(3年)は「勝とうと思わず自分たちの野球をしたい」と話した。一発はないが頼りになる打線が、岐阜県勢48年ぶりの決勝でも思い切りよくバットを振る。【桝井聡】
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