千葉経大付大島が大会1号/センバツ

- 8回裏千葉経大付無死一塁、大島は中越えに勝ち越し適時打を放つ(撮影・奥田泰也)
<センバツ高校野球:中京4-5千葉経大付>◇25日◇1回戦
千葉経大付の4番大島寛之外野手(3年)が、左翼スタンドに大会第1号本塁打を放った。2回の同点ソロなど、4安打3打点の活躍で中京(岐阜)を5-4で破った。今大会から採用された飛距離の落ちる低反発球の影響もあってか、大会3日目で飛び出した初本塁打だった。
「飛ばないボール」を4番大島が飛ばしてみせた。1点を追う2回無死。左打席から外角高めの直球を逆らわずたたいた。「『行け』と願いながら走りました」。打球は、左翼手の頭を越えてスタンドに飛び込んだ。今大会から使用されるようになった低反発球は100メートルの打球で約1・2メートル飛距離が落ちる。大会3日目にして待望の第1号は、バリー・ボンズにあこがれるパワフル大島が放った。
昨秋の公式戦では13試合4本塁打と量産し、チームを初の関東王者に導いた。これで高校通算33本目。176センチと長距離打者としては小柄ながら「飛ばないという感覚はない。今まで通りです」と言い切る。同点の8回には鋭いライナーで左中間を破る決勝適時二塁打を放った。4打数4安打3打点の大暴れで4番の重責を果たした。
屈辱をバネに成長した。1年春からレギュラーだったが、昨夏の甲子園はベンチを外れてスタンドで応援。松本吉啓監督(48)歩己内野手(3年)の親子鷹などで注目される中、完全な脇役に回った。左肩とヒジを痛めていた影響があったが、松本監督は「生意気で行動がみんなより遅い」と遅刻など練習態度や私生活も一因と説明。大島は「同学年が活躍する姿を見て悔しかった。次に甲子園に出るときは絶対に負けない」と心に誓った。
冬場の厳しい練習を乗り越え、ベンチプレスは約30キロ増えた。今では「自分のホームランより勝ったことがうれしい」と精神的にも成長。この日は試合直前の練習で右足をねんざしたが、テーピングを施す応急処置だけ強行出場。精神力で乗り越えた。打撃では高校通算72本塁打の中田(大阪桐蔭)にばかり話題がいくが、大島が対抗馬に名乗りを上げた。【前田祐輔】
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