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佐賀北が帝京撃破/夏の甲子園

帝京対佐賀北 13回裏佐賀北2死一、二塁、井手にサヨナラ打を浴び、カバーに入った本塁後方でくちびるをかむ帝京・垣ケ原(右端)(撮影・岡本肇)
帝京対佐賀北 13回裏佐賀北2死一、二塁、井手にサヨナラ打を浴び、カバーに入った本塁後方でくちびるをかむ帝京・垣ケ原(右端)(撮影・岡本肇)

<全国高校野球選手権:帝京3-4佐賀北>◇19日◇準々決勝

 佐賀の大魔神が東の横綱をねじ伏せた。佐賀北(佐賀)はセンバツ4強の帝京(東東京)に延長13回、4-3でサヨナラ勝ち。開幕戦、延長再試合など制してきた佐賀北は初の4強進出。6回から救援のエース久保貴大(3年)が帝京のスクイズを2度阻止し13回まで無失点に抑えた。久保は佐賀大会2回戦(厳木)途中からの連続無失点を44回3分の1とした。

 毎回のようにピンチを背負う久保を甲子園の大観衆が後押しした。延長12回1死一、三塁。帝京の5番鎌田が投前に転がしたバントをダッシュで捕球し、捕手の市丸大介(3年)にグラブトス。10回1死二、三塁に続くスクイズ阻止に、歓声と拍手が鳴り響いた。

 「投内連係の練習の最後に毎回、バント処理をやっています。本番の試合で(スクイズ阻止を)決めたのは初めてです」。久保は淡々と振り返ったが、6回から先発左腕馬場将史(3年)を救援したが、3者凡退は11、13回だけ。8安打を許し、何度も得点圏に走者を背負った。それでも「直球も、スライダーも外角に決まっているのが、ここまで来れた理由だと思う。延長戦は自分たちが経験しているので有利と思った」。最速137キロの右腕は粘りの投球で、流れを引き寄せた。

 迎えた13回裏。2死になり百崎敏克監督(51)も「延長15回引き分けが頭をよぎった」と振り返った。連打で一、二塁。2番・井手和馬(3年)の打球は中前へ抜けて、劇的なサヨナラ勝ちとなり、ナインは一斉にベンチを飛び出した。

 幕開けも佐賀北だった。8日の開幕戦を制し、2回戦は宇治山田商との延長再試合に勝った。気がつけば準々決勝まで駆け上がり、強豪の帝京も倒した。快進撃を支えてきたのは、背番号1ながら佐賀大会2戦目からリリーフに専念する久保。この日もスコアボードにゼロを連ね、地方大会から続く無失点記録を44回3分の1と伸ばした。副島浩史(3年)も「久保が投げていれば、いつか勝てる」と、ナインは全幅の信頼を寄せる。

 94年優勝の佐賀商も開幕戦白星から頂点に駆け上がった。再現なるか。猛暑を吹き飛ばす、“がばい旋風”が吹き荒れている。

[2007年8月20日9時39分 紙面から]

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