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垣ケ原完封、帝京8強/夏の甲子園

6回表帝京無死二塁、中村の右前適時打で二走杉谷拳が生還する(撮影・加藤哉)
6回表帝京無死二塁、中村の右前適時打で二走杉谷拳が生還する(撮影・加藤哉)

<全国高校野球選手権:帝京6-0智弁学園>◇18日◇3回戦

 さあ8強が出そろった。12年ぶり優勝を狙う帝京(東東京)が、甲子園最速右腕の佐藤由規(仙台育英)を打ち崩した智弁学園(奈良)に6-0と快勝。エース左腕の垣ケ原達也(3年)が見事な完封勝利を収めた。

 156キロ直球はない。140キロの高速スライダーもない。それでも帝京のエース左腕・垣ケ原には制球力がある。仙台育英の156キロ右腕・佐藤由を打ち崩した強打の智弁学園打線を、コースをついた直球で散発7安打完封に仕留めた。「甲子園で完封したのは初めて。気持ちいいですね」と汗をぬぐった。

 立ち上がりはスライダーが高めに浮いたところを打たれた。4回2死満塁のピンチを招いたところで、浜風に乗って智弁のチャンステーマとして有名な「ジョックロック」が流れた。「昨年、智弁和歌山に打たれた時も流れていた」と悪夢がよぎった。そこで配球を変えた。スライダー主体から、最も自信のある内角直球を3球続けて投げて、最後は投ゴロに打ち取った。終盤は決め球を外角直球に変えて、最後まで狙い球を絞らせなかった。

 前田三夫監督(58)は「垣ケ原は春以降スピードがついてきたが、もともとコントロールが生命線」と目尻を下げた。抑えのエースが、今春センバツ準々決勝の広陵戦以来となる先発マウンドで結果を出した。15日の神村学園(鹿児島)戦後に先発を言い渡されると、帽子のツバに「俺がエース」と書き込むほどテンションが上がった。スタンドの母・和子さん(45)も「ノッてるわ」と絶賛。初戦の駒大岩見沢から17回1/3を無失点に抑え、チームを2年連続8強へと導いた。

 19日は佐賀北との準々決勝に臨む。前田監督は「一丁前にローテーションができたからね。吉岡の時(89年夏)は優勝しかないと思っていたけど、今回はチーム状態が徐々に上がっているから面白いよ」とニヤリ。2回戦は高島祥平(2年)が完投、この日は垣ケ原が完封。甲子園入り後に確立した勝利のローテーションで、12年ぶり頂点を射程圏にとらえた。【鳥谷越直子】

[2007年8月19日9時55分 紙面から]

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