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春準V大垣日大森田28K/夏の甲子園

大垣日大対創価 創価から13三振を奪い完投勝利、ガッツポーズする大垣日大・森田(共同)
大垣日大対創価 創価から13三振を奪い完投勝利、ガッツポーズする大垣日大・森田(共同)

<全国高校野球選手権:創価3-5大垣日大>◇16日◇2回戦

 今春のセンバツ準Vの大垣日大(岐阜)が、エース森田貴之(3年)の2試合連続2ケタ奪三振の力投で3回戦へ進出した。最速148キロの速球で押し、創価(西東京)から毎回の13三振を奪い、5-3で勝った。甲子園ではセンバツから7試合連続完投となった。

 燃えに燃えた。岐阜・多治見市で40・9度を記録し、74年ぶりに国内最高気温を更新したこの日、同じ岐阜の大垣日大のエース森田は144球の熱投をみせた。2回に自己最速の148キロをマークすると、毎回の13奪三振。1回戦から2試合連続で2ケタ三振を奪った。8回に打球を右手首に受けるアクシデントもあり3点を許したが、9回には146キロを計測するなど力で創価打線をねじ伏せた。

 今春のセンバツの5試合を含めて、甲子園では計7試合を1人で投げ抜き6勝目。無尽蔵のスタミナは真夏の甲子園でも変わらない。「試合前の投球練習から良かった。低めにボールを集めることができた」。阪口慶三監督(63)も「非常に頼もしい」とたたえた。

 家族とのきずなが鉄腕を支えている。陸上クラブに所属していた森田が野球を始めたのは小学5年生の時。前年に母美記さんを腎臓がんでなくした(享年44)。ぽっかりと空いた家族の穴を埋めるため父英文さん(56)から「日曜日にみんなで見に行く楽しみが増えるから」と勧められた。試合のたびに兄2人と英文さんが駆け付ける。この日も3人の姿があった。

 普段は寮生活だが、6月に愛知県内の実家に帰省した際には仏前に、センバツで成し得なかった全国優勝を約束した。「腕をしっかり振れば次も大丈夫だと思う。笑顔で勝って優勝したい」。家族の力を得て、祖父ほど年の離れた阪口監督、そしてナインとともに春は取り逃した頂点に再挑戦する。【桝井聡】

[2007年8月17日9時35分 紙面から]

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