青森山田が夏3年連続完封/夏の甲子園

- 青森山田対報徳学園 報徳学園を完封で下し、マウンドでジャンプしながら雄たけびを上げる青森山田・石井(撮影・田崎高広)
<全国高校野球選手権:青森山田5-0報徳学園>◇12日◇1回戦
青森山田(青森)のエース石井裕大(3年)が、無四球完封でV候補・報徳学園(兵庫)を破った。石井は8安打されながらも抜群のコントロールで、注目の左腕近田怜王(2年)に投げ勝った。近田は体調不良に泣いた。青森山田は夏の甲子園で3年連続完封試合を記録した。
よほど、うれしかったのだろう。石井は最後の打者をスライダーで空振り三振に打ち取ると、甲子園のマウンドでぴょんぴょんと2度飛びはね、ガッツポーズをみせた。
V候補報徳学園を無得点に抑えての完勝。「投手は相手に点をやらないのが役目。それができたことがうれしい」と話した。
持ち味はスライダーとシンカー。今大会チーム打率2位の報徳打線は左打者6人を先発に起用したが、スライダーで内角をついてから、シンカーを落とした。4回までは完全。中盤は疲れもでて8安打を浴びたが、要所の勝負は譲らなかった。渋谷良弥監督(60)は「まぐれ。まぐれで勝っちゃいましたよ」と謙そんしたが、堂々たる勝ちっぷりだ。
青森山田は一昨年エースの柳田将利(ロッテ)が2回戦の国士舘(東東京)戦で、昨年のエース野田雄大(日大1年)は2回戦延岡学園(宮崎)戦で完封している。石井は「野田さんにお前は(3年連続完封は)できないだろ、って言われていたから。気持ちいいっすね」と笑った。
兵庫・西宮市出身。実家は甲子園にほど近い所にある。報徳学園・近田とは西宮市立高須中2年秋、甲子園シニアの投手として対戦。サヨナラ安打を打たれた因縁があった。
「(近田は)すごいといっても、大学生じゃないんだから。高校生とやるならチャンスがあると思い、それを生かせたから勝てた」と負けん気もみせた。
優しい一面もある。青森に住んでから、毎年母の日には、母そのえさん(45)にプレゼントを贈る。離れて1年目はハガキに「ありがとう」とメッセージを書いた。「やんちゃで負けず嫌いだったから、そんなことをする子じゃないと思っていたので涙が出ました。青森に行って精神的に成長した」と、そのえさんはスタンドで話した。「夢のまた夢だった」という地元甲子園に帰ってきての勝負。つぎは聖光学院との「みちのく対決」だ。【清水智彦】
[2007年8月13日9時47分 紙面から]
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