興南我喜屋監督39年ぶり校歌/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:興南3-2岡山理大付>◇8日◇1回戦
興南(沖縄)は3-2で岡山理大付に競り勝ち、24年ぶりの勝利。沖縄代表が初めて4強入りした68年夏のメンバーだった我喜屋優(がきや・まさる)監督(57)のもと、再び旋風の予感だ。
四半世紀ぶりに興南の校歌が甲子園の空に響いた。我喜屋監督にとって選手時代以来39年ぶりの甲子園の校歌に耳を傾け「ジーンときましたね。当時は無我夢中だったけど、今回は何とか勝たせてやりたいという一心でした」。68年は主将で4強入りし、「興南旋風」を巻き起こした。監督就任1年目で、チームに24年ぶり勝利をもたらした。
監督就任直後、「原点に戻るため」と39年前のデザインに戻したユニホームで勝利を決めた。当山和人(2年)石川清太(1年)の下級生リレーは6回を除き毎回走者を背負ったが、好守備でもり立てた。左翼の幸喜竜一(3年)は2度の好返球でピンチを救った。11安打を許しながらもわずか2失点。「守りでは普段やれたことがすべて出せました」と孝行息子たちに目を細めた。
39年前、返還前の沖縄から「訳もわからず」パスポートを持たされ、船と寝台列車を乗り継いで30時間以上かけて甲子園入り。小遣いは10ドルだった。「ドルを両替して使いましたね」。検疫のため甲子園の土は持ち帰れず「日の丸を見てどう思いますか」と記者に質問を受けるなど、本土との差を痛感した。
当時と比べ「あのころは本土との差がありすぎて『自分たちもやればできる』という思いでやっていました。でも今は技術でも精神的にも対等。今の子は本土との差なんて感じてないです」。再び甲子園に旋風を巻き起こす。【前田泰子】
[2007年8月9日9時35分 紙面から]
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