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植松が中田封じ勝った/大阪大会

金光大阪対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭2死二塁、大阪桐蔭の生島を三振に仕留めた金光大阪の植松(撮影・田崎高広)
金光大阪対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭2死二塁、大阪桐蔭の生島を三振に仕留めた金光大阪の植松(撮影・田崎高広)

<高校野球大阪大会>◇30日◇決勝

 ありがとう。そして、また会おう-。金光大阪・植松は、感謝と再会への思いを込め、中田を抱き締めた。ゲームセットの整列。泣きじゃくる中田が、目の前にいた。「甲子園で勝ってくれよ」と声を詰まらせた怪物を、万感の思いで抱き締めた。「中田がいたから、頑張れた。1年で甲子園で活躍しているのを見て、なんてすごい選手やと。中田を倒して大阪で優勝して、甲子園に行こうと」。すべての願いが、この日かなった。

 大阪大会が始まる前、女子マネジャーが試合中に締める応援鉢巻きに、長い決意を植松は書いた。「大阪1の気持ちのストレート 大阪1の笑顔で 大阪頂点や!」。高校最後の中田との対戦で、決め球はストレート。初回1死二塁、3回2死二塁と、ピンチで中田を迎えるたび、ストレートで押しまくった。1点差に迫られた9回。「あそこで点を取られたのが、自分の弱さ」と認めたが、勝ち越しは許さなかった。

 浪速を完封した前日29日の夜。ベンチ入りの投手陣で、銭湯に行った。ストレス発散、気分転換をかねた。そしてこの日は、1年前の決勝で負けたときと同じアンダーシャツを着て、同じストッキングをはいた。「力がわき上がる気持ちがしたから」。昨年の悔しさを力に変え、初めての夏の頂点をつかんだ。

 入学時、一塁手だった植松を投手に転向させたのは横井一裕監督(32)だった。「自分が成長するために何をすればいいかを、わかっている。そういう選手は、輝いているんです。それを私は見てきただけ」。チームの期待に全力で応え、中田を封じ、勝負に勝った。怪物を倒したサウスポーを、甲子園が待っている。【堀まどか】

[2007年7月31日9時34分 紙面から]

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