| 山口大会優勝:岩国(3年ぶり4度目) | |||
|---|---|---|---|
| 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表 |
| 59校(前年比−2) | ダウンロード(46KB) | 豊浦 | 南陽工 |
7月31日付紙面
岩国エース高木が「完投」
9回裏豊浦2死、下田を三振に仕留めた岩国の高木はガッツポーズをつくる
| 岩国Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 1回戦 | 1-0 | 下松工 |
| 2回戦 | 7-0 | 光 |
| 3回戦 | 9-1 | 防府商 |
| 準々決勝 | 6-3 | 宇部商 |
| 準決勝 | 5-3 | 下関商 |
| 決勝 | 3-2 | 豊浦 |
<山口大会:岩国3-2豊浦> ◇7月30日◇西京スタジアム
岩国が春の県大会優勝校の豊浦を3―2で破り、3年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。初回に2点を先制。その裏同点に追いつかれたが、4回に敵失から好走塁で松井将人(3年)が勝ち越しのホームイン。エース高木康平(3年)は、初戦から6試合すべて、52イニングを投げ抜き、甲子園切符を手にした。
最後の打者が打ち取られたのを見届けると、エース高木は両手を空に突き上げた。長い重圧から解放されたその顔に笑みが浮かぶ。ノーシードから勝ち上がってきた底力はとうとう甲子園に届いた。「高木が良く頑張ってくれました。気持ちが入った投球をしてくれた」と河口雅雄監督(43)は初戦から1人でマウンドを守ってきたエースにねぎらいの言葉を送った。
仲間の気持ちに応えるためにも絶対に勝ちたかった。初回に2点を先制したが、直後に2点を失い振り出しに戻った。勝ち越したのは4回1死二塁から。相手のエース山田がけん制球を外野にそらしたすきに二塁走者の松井が一気にホームイン。スライディングの際に相手捕手のスパイクと接触し、左腕に裂傷を負った。「縫わなくてはいけないかもしれない」(河口監督)というほどの負傷をしながらも、松井は左腕をテーピングで固め高木の球を受け続けた。「おれの腕は心配しなくていいから思い切り投げろ」という相棒のミットをめがけて思い切り投げ込んだ。
初回に変化球を狙われてから直球主体に組み替えた。「最後の試合なので後先考えずに思い切りいきました」。気持ちのこもった投球で2回以降はわずか1安打。8回に安打を許すまで外野への飛球はわずか1本。準決勝まで打率6割を超えた豊浦の4番山内一馬(3年)もピシャリと無安打に抑えた。「高木は真っすぐが走っていました。まっすぐがいい時は調子がいいんです」と松井はエースの投球を評した。
この夏9日間で6連投。663球を投げぬいたタフネス右腕が甲子園に乗り込む。「体力を保つ秘けつは、寝ることですかね。昨日(29日)は9時に寝ました」と周囲を笑わせた。タフな体と精神力を備えたエースは「甲子園でも自分の投球をしたい」と大舞台でもタフな右腕を見せつける。【前田泰子】



