| 大阪大会優勝:金光大阪(初) | |||
|---|---|---|---|
| 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表 |
| 187校(前年比−1) | ダウンロード(81KB) | 上宮太子 | 大阪桐蔭 |
7月30日付紙面
植松怪物完封!金光大阪初V
5回裏大阪桐蔭2死一、二塁、生島を三振に仕留めガッツポーズする植松(撮影・田崎高広)
| 金光大阪Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 1回戦 | 8-2 | 東淀川 |
| 2回戦 | 11-3 | 都島工 |
| 3回戦 | 12-2 | 大冠 |
| 4回戦 | 9-0 | 山田 |
| 5回戦 | 4-3 | 今宮工科 |
| 準々決勝 | 5-4 | 東大阪大柏原 |
| 準決勝 | 5-0 | 浪速 |
| 決勝 | 4-3 | 大阪桐蔭 |
<大阪大会:金光大阪4-3大阪桐蔭> ◇7月30日◇舞洲
金光大阪・植松優友(まさとも)投手(3年)が3度目の対戦で、大阪桐蔭にリベンジを果たした。昨年と同一カードになった大阪大会決勝で、金光大阪が初の夏の甲子園出場を決めた。プロ注目左腕・植松が3失点完投。2年の夏、秋から3大会で相手主砲・中田を通算13打数無安打に封じ、試合には初めて勝った。“中田キラー”が、怪物に代わって甲子園の主役を目指す。
ありがとう。そして、また会おう-。感謝と再会への思いを込め、植松は中田を抱き締めた。ゲームセットの整列。泣きじゃくる中田が、目の前にいた。「甲子園で勝ってくれよ」と声を詰まらせた怪物を、万感の思いで抱き締めた。
「中田がいたから、頑張れた。1年で甲子園で活躍しているのを見て、なんてすごい選手やと。中田を倒して大阪で優勝して、甲子園に行こうと」。すべての願いが、この日かなった。
大阪大会が始まる前、女子マネジャーが試合中に締める応援はちまきに、長い決意を植松は書いた。「大阪1の気持ちのストレート 大阪1の笑顔で 大阪頂点や!」。高校最後の中田との対戦で、決め球はストレート。初回1死二塁、3回2死二塁とピンチで中田を迎えるたび、ストレートで押しまくった。1点差に迫られた9回。「あそこで点を取られたのが、自分の弱さ」と認めたが、勝ち越しは許さなかった。
浪速を完封した前日29日の夜。ベンチ入りの投手陣で、銭湯に行った。ストレス発散、気分転換をかね、北森恵介コーチ(27)の助言で始めた習慣。湯につかり、いろんな話をした。背番号10の弓削翔平(3年)は、1番の友人でライバル。チーム練習の後も、タイヤを引いて走る植松の姿を、弓削は見てきた。「信じてるで」の言葉が、胸に響いた。
この日、1年前と同じアンダーシャツを着て、同じストッキングをはいた。「力がわきあがる気持ちがしたから」。昨年の悔しさを力に変え、初めての夏の頂点をつかんだ。
入学時、一塁手だった植松を投手に転向させたのは横井一裕監督(32)だった。「自分が成長するために何をすればいいかを、わかっている。そういう選手は、輝いているんです。それを私は見てきただけ」。チームの期待に全力で応え、中田を封じ、勝負に勝った。怪物を倒したサウスポーを、甲子園が待っている。【堀まどか】



