| 沖縄大会優勝:興南(24年ぶり7度目) | |||
|---|---|---|---|
| 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表 |
| 64校(前年比+1) | ダウンロード(50KB) | 中部商 | 八重山商工 |
7月19日付紙面
24年ぶり興南甲子園一番切符
24年ぶり優勝を決め、喜ぶ興南ナイン
| 興南Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 1回戦 | 7-0 | 美里工 |
| 2回戦 | 9-2 | 八重山商工 |
| 3回戦 | 6-0 | 那覇 |
| 準々決勝 | 10-9 | 八重山 |
| 準決勝 | 1-0 | 小禄 |
| 決勝 | 1-1 | 浦添商 |
| 決勝 (再試合) |
2-0 | 浦添商 |
<沖縄大会:興南2-0浦添商>◇7月18日◇北谷◇再試合
再試合となった沖縄決勝は興南が2-0で浦添商を破り、元阪神・仲田幸司投手を擁して以来、24年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。1年生ながら先発した石川清大が6回2/3を無失点に抑える好投を見せた。68年の甲子園4強メンバーの我喜屋優監督(57)に率いられ、興南が甲子園に戻ってくる。鹿児島大会では徳之島・徳之島農・新徳之島の連合チームが8強に進出する快進撃を見せた。
甲子園に懐かしいチームが戻ってくる。興南が24年ぶりの甲子園出場を決めた。台風4号で1日順延となり、さらに雷雨で沖縄県大会初の引き分け再試合。決勝の予定日から4日遅れての全国一番乗りの甲子園切符を決めた。「長い、長い甲子園までの道のりでした。選手に感謝して、感謝して、感謝してもしきれません」。我喜屋監督は「感謝」の言葉を3回繰り返した。
68年に甲子園4強入りし「興南旋風」を巻き起こした我喜屋監督が4月に就任。新監督の下でチームは生まれ変わった。高校卒業後は大昭和製紙北海道で北海道代表として初の都市対抗優勝を果たし、監督でも4度の都市対抗出場を果たした我喜屋監督。38年ぶりに沖縄に戻って感じたのは選手の時間へのルーズさだった。「野球は一瞬の判断で決まる。日常生活から意識してなければだめ」。試合で集合時間に遅れた選手は容赦なく置いていった。寮では消灯時間を1分でも過ぎたら厳しくしかりつけ、生活態度を徹底してあらためた。厳しさは練習でも変わらない。北海道では「雪があるから練習できない」という言い訳は許さず、雪の上で練習した。その方針は沖縄でも同じ。雨の日もかっぱと長靴で外で練習した。「おかげで集中力が切れず、精神面が鍛えられました」と幸喜竜一主将(3年)は言う。
精神的にタフになった選手たちは順延にも再試合にも動じなかった。1年生の石川が先発。大舞台でこの夏初めての先発を任された1年生は6回2/3を無失点に抑えた。7回に2死二、三塁のピンチで三塁へのライナーをガッチリ押さえたのも1年生の山元弘太。下級生の頑張りに押されて全員が無失策。打っては5安打ながら少ないチャンスを決めて2点を挙げた。「子どもたちが日ごとにこんなに成長するのかなと驚きました」と我喜屋監督は目を見張った。
北海道時代では駒大苫小牧の香田誉士史監督(36)にアドバイスを送り、日本一のチームづくりに力を貸してきた。「香田君から電話があって『甲子園で対戦できればいいね』と話してたんですよ」。選手以上に真っ黒に日焼けした我喜屋監督の顔に笑顔が浮かんだ。39年前に立ったあの場所へ、今度は監督として戻る。【前田泰子】



