| 熊本大会優勝:八代東(34年ぶり3度目) | |||
|---|---|---|---|
| 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表 |
| 68校(前年比±0) | ダウンロード(50KB) | 必由館 | 熊本工 |
7月28日付紙面
八代東、劇的34年ぶり夏甲子園
八代東対九州学院 34年ぶり3度目の優勝を飾った白石(中央左)ら八代東ナインはマウンド上で歓喜に沸く(撮影・藤尾明華)
| 八代東Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 1回戦 | 10-5 | 熊本農 |
| 2回戦 | 4-2 | 小国 |
| 3回戦 | 3-2 | 熊本北 |
| 準々決勝 | 5-4 | 矢部 |
| 準決勝 | 7-3 | 城北 |
| 決勝 | 8-6 | 九州学院 |
<熊本大会:八代東8-6九州学院> ◇7月27日◇藤崎台
ノーシード八代東が準決勝に続くミラクル逆転劇で、34年ぶり3度目の夏甲子園切符を手にした。九州学院との決勝は序盤に4点先行。6、7回で6失点を喫し一時は逆転を許したが、8回に、内野安打3本を含む5安打で一気に4点を入れて逆転に成功した。普通科体育コースの授業の一環で取り組んだメンタル強化が、大一番の土壇場で生きた。
追い詰められた八代東には、不思議な力が宿る。2日連続のミラクルは、2点を追う8回表に起こった。先頭の3番石橋圭介主将(3年)がヘッドスライディングで遊安。1死満塁とし、7番荒木俊輔(3年)の二安で1点差。続く代打秋永幸輝(3年)が準決勝の同点打と同様に追い込まれての2-3から、押し出し四球を選んで同点に。そして9番谷岡佳祐(3年)が初球を中前に運び、2点勝ち越しに成功した。安打はすべて直球をはじき返した結果だった。攻撃前、鬼塚博光監督(40)はベンチ前にナインを座らせ「相手は直球中心で逃げ切りにかかる」と助言。指揮官の読みが当たってシード九州学院をノックアウトした。
奇跡の逆転劇も、ナインにすればシナリオ通りだった。「名前では向こうが上。ほとんどのお客さんが勝つと思ってなかっただろうけど、僕らは優勝できると信じていました」。石橋主将は言い切った。鬼塚監督は野球部員16人が在籍する普通科体育コースで、体育理論を担当。02年ごろからメンタル・トレーニングを取り入れた。紙に十字を書き、ひものついた5円玉を持ち上げて動かす方向を念じる。「集中すると左右、思う通りに5円玉が動く。野球も集中すれば、打てるし守れると思えるようになった」と、抑えの白石勇太(3年)は話す。「準々決勝は延長14回サヨナラ、準決勝は9回に逆転。成功体験が集中力を高めたのかも知れません」(鬼塚監督)。優勝という最高の体験に、石橋主将は「センバツ4強の熊本工を破った九州学院に勝てた。(甲子園では)熊本工以上の成績を狙います」。信じる夢が、さらに大きくなった。【佐藤千晶】



