帝京耐えて逆転V/東東京大会

- 優勝を決めて中村(手前)と抱き合い、喜ぶ垣ケ原
<高校野球東東京大会>◇1日◇決勝
東東京は帝京が4-2で修徳に逆転勝ちし、2年連続10度目の優勝を決めた。やや調子を落としているエース大田阿斗里(3年)を登板させず、2年生右腕・高島祥平と2番手左腕・垣ケ原達也(3年)の継投で守り切った。甲子園は実力派投手3本柱で、昨夏の早実に続き2年連続東京勢優勝を狙う。
マウンド上で大きく腕を広げて喜ぶ垣ケ原に、次々と帝京ナインが飛びついた。勝利の立役者は一瞬にして見えなくなった。修徳に2点を先制され、なおも4回1死二、三塁のピンチで登板した。「いつでもいける準備はしていた。気合で抑えようと思いました」。気迫を前面に出した投球で2者連続三振を奪った。最終回まで5回2/3を投げて、許した安打は1本だけ。10三振を奪うほぼ完ぺきなリリーフをやってのけた。母和子さん(45)は「リリーフをやって、本当に気持ちの強い子になった」と息子の成長を喜んだ。
大会序盤は調子が上がらなかった。実際、4回戦の芝浦工大高戦の翌日には、前田三夫監督(58)に「調子が悪い」と漏らした。「こんなときに調子を落としている場合じゃないだろ」。監督の言葉に目を覚ました。準々決勝以降は、全試合でリリーフ登板。1点も許さない抜群の安定感を発揮した。
今春のセンバツ1回戦・小城戦で歴代2位タイの20奪三振をマークした大田だけの投手陣ではなくなった。垣ケ原に加え、準決勝と決勝に先発した高島も成長し、不調の大田の穴を埋めた。最速149キロの直球とスライダーの切れは抜群で、前田監督も「試合をつくってくれる」と評価する。さらに準決勝、決勝とも登板しなかったエース大田も復調の気配を見せている。「調子もだいぶよくなってきました。甲子園では完全燃焼したい」。垣ケ原、高島の台頭に、前田監督は「背番号の変更も検討しようかな」と目を細めた。
昨夏の甲子園ではは西東京代表の早実が初優勝した。前田監督は「責任重大ですね。期待に応えたいです」と意気込む。新チームになって昨秋、今春と都大会では負け知らずの20連勝。今大会も地力を証明する戦いぶりだった。全国屈指の3本柱で、2年連続の東京勢優勝を目指す。【久保賢吾】
[2007年8月2日9時47分 紙面から]
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