創価1年4番大島V弾/西東京大会

- 八王子対創価 8回裏創価1死、勝ち越し本塁打をバックスクリーンに放ち歓喜の創価・大島
<高校野球西東京大会>◇7月31日◇決勝
西東京は創価が、1年生4番、大島隆宏外野手の一振りで、12年ぶり5度目の甲子園出場を決めた。3-3の同点で迎えた8回1死から、バックスクリーン直撃の決勝本塁打を放った。
創価を12年ぶりの夏の甲子園へ導いたのは、「1年生4番」大島のバックスクリーンへの強烈な1発だった。
3-3で迎えた8回1死。西東京屈指の右腕、八王子の川嶋大介(3年)の決め球チェンジアップを打ち砕いた。3球目だ。左打席の背番号「13」が低めに落ちる球を上からたたく。打球は伸びて背走する中堅手を越えていった。
「絶対勝ちたい、という気持ちがあったから打てました。応援は聞こえなかった。体が反応した」。集中力の一発。大島は雄たけびをあげながらダイヤモンドを1周した。1年生の1発で、準決勝まで5試合で38得点の強力打線に火が付き、この回4安打3得点で試合を決めた。
9回、八王子最後の打者がアウトになった瞬間、大島はライトから走って喜びを爆発させた。ナインは泣いて抱き合った。
大島は178センチ、83キロ。中学時代には武蔵狭山ボーイズの4番として全国大会にも出場した。「吉野家に行ったら牛丼2杯食べないと足りない。3杯もいけますよ」と話す。
片桐哲郎監督(31)は「体もいいし、スイングスピードに非凡なものがある」と5月に4番に抜てきした。しかし、夏の大会の重圧か、「4番として打たなきゃいけないと焦って空回りした」と5試合で18打席3安打と絶不調だった。
支えたのは5歳年上の兄大輔さんだ。大輔さんも創価のOB。4回戦までの3試合で無安打だった弟に「(あれこれ)考えないで思い切り振れ」とアドバイスをした。準々決勝の堀越戦。大島は「余計なことを考えないで思い切り振るだけを考えた」と開き直って3安打1打点。決勝の朝にも大輔さんからアドバイスをもらっていた。母の公美子さん(51)は「兄のアドバイスがあると打つんですよ」と目を細めた。
大島はここまでの不調を「監督には申し訳なかった」とわびた。片桐監督は「1年生だから打てなくて当然」と起用し続ける。前回出場した95年は全国ベスト8。「甲子園をイメージするとリキむ。思い切り振るだけ」という「1年生4番」で、今夏はそれ以上の成績を狙うつもりだ。
[2007年8月1日9時53分 紙面から]
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