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東海大相模振り逃げ決勝進出/神奈川大会

<高校野球神奈川大会>◇28日◇準決勝

 エーッ、振り逃げ3ラン? 大詰め近い神奈川でハプニングがあった。東海大相模-横浜の準決勝。東海大相模は4回、3点を先制し、なお2死一、三塁で、巨人原監督のおい、菅野智之投手(3年)が打席に立った。空振り三振に倒れたが、投球がショートバウンドで振り逃げとなり、3人の走者が一気にホームイン。連覇を狙う横浜を6-4で振り切り、決勝へ進出した。

 東海大相模・菅野が、不思議そうに、誰もいないダイヤモンドを1周する。4回表3点を先制し、なお2死一、三塁。カウント2-2からの横浜・落司のスライダーを菅野はハーフスイング。これを横浜捕手がショートバウンドで捕球する。一塁塁審へスイング確認をすると、塁審からスイングの判定。球審も右手を上げてスイングを認めた。この時点で振り逃げの権利が発生した。だが、捕手は打者にタッチせず、一塁へも送球しなかった。ベンチに引き揚げた横浜ナインを尻目に、3者がホームイン。審判の協議の結果「振り逃げ3ラン」が認められた。

 菅野は「ベンチから走れと言われ、とりあえず走った。よく分からなかった」と振り返った。門馬敬治監督(37)は「この場面がクローズアップされると思うけど、9回トータルの勝負。(この勝利を)自信にしなきゃいけない」と32年ぶりに夏の県大会で横浜から挙げた白星をかみしめた。

 エース菅野が今春の県大会準々決勝で敗れた雪辱を果たした。その後にマスターしたフォークを今大会初めて解禁。初回の土屋健二一塁手(2年)から奪った空振り三振は、その宝刀・フォークだった。4回には5安打を浴びて3失点。7回にも四球と失策から1失点も最後まで集中力を切らさず、168球を投げ抜いた。この日は、巨人原監督が7回途中まで観戦した。「来てるのは知ってた。いつもより気合が入った」と成長した姿を伯父に見せた。

 30年ぶりの悲願に王手をかけた。29日の決勝では、勢いに乗る桐光学園と対戦する。「春からの3カ月で成長して、(今日も)10本打たれたけどよくやった。明日(29日)勝つのがエース」と、指揮官は今大会進化を遂げるエース菅野に甲子園行きを託す。【越戸淳】

[2007年7月29日9時53分 紙面から]

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