水戸葵陵“2度サヨナラ勝ち”/茨城大会

- サヨナラ押し出し勝利後、校歌を歌う水戸葵陵ナイン
<高校野球茨城大会>◇23日◇準々決勝
水戸葵陵(みときりょう)が“2度のサヨナラ勝ち”で竜ケ崎一を破り初のベスト4に進出した。
珍事は3-3の同点で9回裏に起きた。2死満塁で2番・富金大輔遊撃手(3年)は四球を選びサヨナラ押し出し勝ち-。選手は抱き合いながら整列しようとした。つられて並ぼうとした富金に池上昌二監督(46)が走塁を指示。慌てて一塁へ走りベースを踏んだが、竜ケ崎一ベンチのアピールもあり、審判は協議の上、進塁放棄と判断しアウトを宣告。劇的幕切れが一転して、延長突入となったのだ。
「うそだろぉー?」。どん底に突き落とされた主将の内山優史一塁手(3年)は「振り出しではなく必ず勝つんだ」と気持ちを締め直した。10回表に1点を勝ち越されたが、その裏に「絶対に負けたくなかった。狙っていた」と、高校通算37号となる同点本塁打を左翼席へ突き刺した。
「やってくれると思った」とエース真家政司(2年)は11、12回を抑える。4-4の同点で迎えた12回裏、再び2死満塁。9回の「まぼろしのサヨナラ勝利」と同じ状況で、小野瀬大樹三塁手(2年)が打席に入った。「緊張で気持ちが高ぶって手が震えてきた」と、手をけいれんさせながら四球を選び、一塁ベースをめがけて駆け抜けた。再び号泣しながら歓喜の輪に飛び込んだ内山主将は「1度どん底に落とされた分うれしい勝利。今までで1番思い出に残る試合だった」。創部22年で夏は初の4強入り。うれし涙を2度流したナインは、準決勝で王者・常総学院に挑む。
[2007年7月24日9時41分 紙面から]
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