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23歳女性監督白星デビュー/神奈川大会

<高校野球神奈川大会>◇12日◇1回戦

 今年4月から吉田島農林を指揮する伊沢里江監督が、公式戦デビューを白星で飾った。

 市ケ尾に12-9と競り勝った瞬間、2回手をたたくと、すかさず右手で3回ガッツポーズした。2度の中断(計2時間22分)を含む5時間11分の総力戦。2度目の中断は7回裏無死三塁。このまま試合続行が不可能なら再試合になるところだった。中断中には、三塁ベンチでナイン全員がグラウンドに向かってお祈り。その願いが通じた。天候も女性監督に味方した。しかも、フル出場した弟圭祐右翼手(3年)と同じグラウンドに立ち、つかんだ白星に「どうやってもかなわないと思っていた。最高ですね」と忘れられない勝利の余韻に浸った。

 神奈川県で初の女性監督。今年4月にコーチから就任した。「伊沢さんにならついて行きます」というナインの言葉に意を決した。練習には、今春就職した配送ドライバーの仕事を終えてから駆け付ける。初任給では、選手全員を食事に招待した。「白星をプレゼントしてもらわないと」と冗談交じりに話していた。

 孫の晴れ姿を見るために三宅島から祖父母が駆け付けた。祖父の筑波和男さん(75)は「いい夢を見せてもらいました」と感無量だった。女性監督の挑戦が始まった。【越戸淳】

[2007年7月13日9時58分 紙面から]


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