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2006年甲子園特集

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静岡大会優勝 : 静岡商(32年ぶり9度目)
■参加校 : 119校(0) 
※()内の数字は前年比
組み合わせ(PDF)
■春季大会優勝 : 島田商
■昨夏代表 : 静清工
※組み合わせ表は、pdf(portable document format)形式です。
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7月31日付紙面

静岡商エース大野完封

<静岡大会:静岡商2-0浜名>◇7月30日◇静岡県草薙

優勝の瞬間、完封した静岡商エース大野(右)は鈴木崇三塁手に抱きつかれる(撮影・斎藤直樹)
優勝の瞬間、完封した静岡商エース大野(右)は鈴木崇三塁手に抱きつかれる(撮影・斎藤直樹)
静岡商Vへの足跡
1回戦 7-5 静岡大成
2回戦 10-3 三島
3回戦 8-7 日大三島
4回戦 9-2 星陵
準々決勝 3-1 静岡
準決勝 1-0 掛川西
決勝 2-0 浜名

 静岡商の大野健介投手(2年)が、2-0で浜名を下し、チームを32年ぶり9度目の夏の甲子園に導いた。身長166センチの左腕は、準決勝で18得点した浜名打線を散発3安打で完封。打っては2点目となる適時打を放った。緊張の開幕戦から決勝まで、人懐っこい笑みを絶やさず、野球を楽しみながら、119校の頂点に上り詰めた。努力と進化を続ける小さなエースが、甲子園でも旋風を巻き起こす。

 大野の独り舞台だった。大舞台の緊張とは無縁だ。5回までは走者を許さぬ完全投球。浜名の強力打線から逃げず、内角を攻め続けた。合間に無邪気な笑顔が織り交ざる。6回に失策で初出塁を許しても、がっかりしたそぶりもない。舌を出し、マウンド上でジャンプするのは少年野球時代からの癖。今大会最多の1万3500人の観衆に「歓声も楽しめました」と、さらりと言ってのけた。

 「6回ぐらいまで(優勝の)感覚がなくて、(最後の打者を打ち取り)マウンドに内野手が集まって、甲子園が現実なんだなあと感じた」。頭をさすりながら笑った。涙も無縁だ。

 強気のプレーとは対照的に、素顔はのんびりしている。母春美さん(44)は「子供の意思を尊重し、頭ごなしに怒らない。悪いことを責め立てない」教育方針を貫いてきた。中学時代、早朝練習のためユニホームで登校し、しばしば制服を忘れた。それでも怒らず、制服を学校に届け続けた。細かいことに動じないニコニコ投法の原点だ。

 素質も努力もあった。幼いころは野球だけでなくサッカーもやった。仙台市在住時代の小学6年時は、陸上走り幅跳びで市4位。下半身のバネと瞬発力に恵まれていた。静岡商野球部入り後は、腹筋トレを1日最低500回、多い日は3000回こなして鍛えた。入部当時164センチ、55キロだったが、今大会の登録時は165センチ、58キロに、今は166センチ、59キロという。

 伝統校が32年ぶりの夏の甲子園出場を果たし、周囲は一気に盛り上がる。期待を背負う大野は「マウンドで楽しんで、笑顔で頑張りたい。プレッシャーを感じていたら、投げられない」とあっけらかん。甲子園でも、その度胸と笑顔で楽しませてくれるはずだ。【斎藤直樹】

 ◆静岡商 1899年(明32)創立の県立校。生徒数762人(うち女子475人)。野球部は28年創部。甲子園は夏9度目。春は6度出場。主なOBはサーパス大石大二郎監督、元中日藤波行雄氏、元広島池谷公二郎氏、元大洋新浦寿夫氏ら。所在地は静岡市葵区田町7の90。斎藤照安校長(57)。

 

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