| 静岡大会優勝 : 静岡商(32年ぶり9度目) | |
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■参加校 : 119校(0) ※()内の数字は前年比 組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 島田商 ■昨夏代表 : 静清工 |
静岡商エース大野完封
<静岡大会:静岡商2-0浜名>◇7月30日◇静岡県草薙

| 静岡商Vへの足跡 | ||
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| 1回戦 | 7-5 | 静岡大成 |
| 2回戦 | 10-3 | 三島 |
| 3回戦 | 8-7 | 日大三島 |
| 4回戦 | 9-2 | 星陵 |
| 準々決勝 | 3-1 | 静岡 |
| 準決勝 | 1-0 | 掛川西 |
| 決勝 | 2-0 | 浜名 |
静岡商の大野健介投手(2年)が、2-0で浜名を下し、チームを32年ぶり9度目の夏の甲子園に導いた。身長166センチの左腕は、準決勝で18得点した浜名打線を散発3安打で完封。打っては2点目となる適時打を放った。緊張の開幕戦から決勝まで、人懐っこい笑みを絶やさず、野球を楽しみながら、119校の頂点に上り詰めた。努力と進化を続ける小さなエースが、甲子園でも旋風を巻き起こす。
大野の独り舞台だった。大舞台の緊張とは無縁だ。5回までは走者を許さぬ完全投球。浜名の強力打線から逃げず、内角を攻め続けた。合間に無邪気な笑顔が織り交ざる。6回に失策で初出塁を許しても、がっかりしたそぶりもない。舌を出し、マウンド上でジャンプするのは少年野球時代からの癖。今大会最多の1万3500人の観衆に「歓声も楽しめました」と、さらりと言ってのけた。
「6回ぐらいまで(優勝の)感覚がなくて、(最後の打者を打ち取り)マウンドに内野手が集まって、甲子園が現実なんだなあと感じた」。頭をさすりながら笑った。涙も無縁だ。
強気のプレーとは対照的に、素顔はのんびりしている。母春美さん(44)は「子供の意思を尊重し、頭ごなしに怒らない。悪いことを責め立てない」教育方針を貫いてきた。中学時代、早朝練習のためユニホームで登校し、しばしば制服を忘れた。それでも怒らず、制服を学校に届け続けた。細かいことに動じないニコニコ投法の原点だ。
素質も努力もあった。幼いころは野球だけでなくサッカーもやった。仙台市在住時代の小学6年時は、陸上走り幅跳びで市4位。下半身のバネと瞬発力に恵まれていた。静岡商野球部入り後は、腹筋トレを1日最低500回、多い日は3000回こなして鍛えた。入部当時164センチ、55キロだったが、今大会の登録時は165センチ、58キロに、今は166センチ、59キロという。
伝統校が32年ぶりの夏の甲子園出場を果たし、周囲は一気に盛り上がる。期待を背負う大野は「マウンドで楽しんで、笑顔で頑張りたい。プレッシャーを感じていたら、投げられない」とあっけらかん。甲子園でも、その度胸と笑顔で楽しませてくれるはずだ。【斎藤直樹】

