| 埼玉大会優勝 : 浦和学院(2年ぶり8度目) | |
|---|---|
|
■参加校 : 168校(-6) ※()内の数字は前年比 組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 鷲宮 ■昨夏代表 : 春日部共栄 |
浦和学院2年ぶり8度目
<埼玉大会:浦和学院4-0鷲宮>◇7月29日◇県営大宮

| 浦和学院Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 2回戦 | 3-2 | 和光 |
| 3回戦 | 7-1 | 浦和北 |
| 4回戦 | 9-2 | 城西大川越 |
| 5回戦 | 7-4 | 東和大昌平 |
| 準々決勝 | 6-5 | 花咲徳栄 |
| 準決勝 | 5-4 | 本庄一 |
| 決勝 | 4-0 | 鷲宮 |
浦和学院が鷲宮のプロ注目剛腕・増渕竜義(3年)を攻略し、2年ぶり8度目Vを決めた。
豪快に打ち返した。きりきり舞いさせた。決勝に立ちはだかる豪腕、強打の増渕竜を倒したのは、2人の2年生だった。まずは3番鮫島が流れを呼び込んだ。初回1死二塁塁から、甘い直球を完ぺきにとらえた。「自分でもびっくりした」という公式戦初本塁打は、右翼芝生席の上段で弾んだ。初出場に向け勢いに乗る鷲宮の出はなをくじいた。
昨夏も1年生ながらレギュラー出場した。だが、準決勝の埼玉栄戦、好投手の木村の前に遊ゴロに倒れ、最後の打者になった。悔しさをバネにした努力は、最高の舞台で実を結んだ。
背番号「18」の赤坂は、つかんだ流れを渡さなかった。2回、坂上林太郎(3年)からマウンドを引き継ぎ、計7回を1安打7奪三振に封じた。高校通算15本塁打の増渕竜とは、3度対戦。3、6回は得意のスライダーで空振り三振、8回は遊ゴロに抑えた。
森士監督(42)は赤坂に「投打の軸」と期待をかけたが、大会前にアクシデントが起こった。5月、右ヒザに菌が入り化膿(かのう)、1か月間練習できなかった。38度の発熱もあり、一時は足を切断する可能性さえあった。医師には大会には間に合わないと通告された。それでも驚異的な回復力でメンバー入りし、決勝で本来の力を発揮した。「この場に立てたのも、世話をしてくれた人のおかげ」。野球ができることの喜びが好投につながった。
歓喜に沸く三塁側スタンドの前で森監督は3度宙に舞った。ベンチに戻り、紺のTシャツを着てから再び3度舞った。「誕生日に選手がプレゼントしてくれたんですよ。いつもは監督室に飾ってあるんですけどね」。背中には選手の考えた言葉の刺しゅうが入っている。最後の一文は「この夏咲かせて見せる 俺等の花を」。言葉の通り、浦学ナインが甲子園に向かって花開いた。【小松正明】



