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2006年甲子園特集

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大分大会優勝 : 鶴崎工(17年ぶり3度目)
■参加校 : 53校(+1) 
※()内の数字は前年比
詳細速報 / 組み合わせ(PDF)
■春季大会優勝 : 大分豊府
■昨夏代表 : 別府青山
※組み合わせ表は、pdf(portable document format)形式です。
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7月28日付紙面

鶴崎工が9回2死から逆転V

<大分大会:鶴崎工7-6明豊>◇7月27日◇新大分

明豊に競り勝った鶴崎工ナインはマウンドめがけベンチを飛び出す
明豊に競り勝った鶴崎工ナインはマウンドめがけベンチを飛び出す
鶴崎工Vへの足跡
2回戦 5-2 中津商
3回戦 11-10 津久見
準々決勝 6-1 大分雄城台
準決勝 4-2 楊志館
決勝 7-6 明豊

 鶴崎工が9回2死から明豊を逆転し、89年以来17年ぶり3度目の甲子園切符を手にした。2点を追う9回表2死満塁。代打・岩田孝平(3年)が中前打で1点を返し、なおも満塁から続く橋本真司(3年)が同点の押し出し。そして9番志田至(3年)が、なんと左脇腹へ決勝死球。17人をつぎ込む「全員野球」で今大会4試合目の逆転勝ち。この勢いに乗って甲子園でもミラクルを巻き起こすつもりだ。

 1点差に詰め寄った9回表2死満塁。鶴崎工8番橋本真司(3年)は、左打席の本塁寄りギリギリに立った。「とにかく、井門にプレッシャーをかけようと思った」。マウンドに立つ明豊・井門亮(3年)を見据え、160センチの体をぐっと縮めて構える。2-3から同点の押し出し四球を選ぶと、笑顔でバットを放った。続く9番志田至(3年)への3球目。左脇腹をかすめ、試合をひっくり返した。「井門は明らかに力が入っていたので、バットを短く持って構えていたら(体に)当たった」と、志田は笑顔で一塁へ駆けた。第1シードのプロ注目左腕を冷静に観察し続けた「目」が、今大会4度目の逆転を呼んだ。

 5回からロングリリーフの和田慶(3年)は「監督の言葉を信じてきて、本当に良かった」と笑顔で9回裏を無失点で締めた。歓喜の輪の中心に立ち、指揮官と、無言で視線を交わす。試合中、何度もそうやってピンチを切り抜けた。「ピンチになったら、オレを見ろ。オレが自信を持って送り出したんだから、自分の仕事をすれば、最後には勝てる」。仲道弘晃監督(39)がナインに言い続けた言葉が、最後に生きた。1点差に詰めた適時打は、代打の岩田孝平(3年)が放った。2球連続ストライクで追い込まれた岩田に、伝令が走った。「言われたのは『慌てるな』だけ。時間が欲しかったから監督を見たら、分かってくれた」。1球見送った後、追撃打が出た。

 2-10から逆転した3回戦(対津久見)の19人に次ぐ17人を起用しての優勝だ。「控えの選手も全員でぶつからないと、うちは勝てないから。みんな、本当によく頑張った」と仲道監督は目頭を熱くした。監督就任12年目で、自身初の甲子園に挑む。「これからも、強い心を持って粘るだけです」。創立100周年の母校を率い、甲子園でも粘りの全員野球を見せる。【佐藤千晶】

 ◆県立鶴崎工 1906年(明39)私立工業徒弟養成所として創立、23年に県立となった。今年、創立100周年を迎える。61年に鶴崎高から分離独立し現校名に。同年、野球部も創部。機械、電気、建築、化学工学、産業デザインの5学科で生徒数は713人(女子169人)。野球部は71、89年夏に甲子園出場。部員は55人。女優古手川祐子はデザイン学科卒。所在地は大分市葛木509。巨山(きょざん)宣幸校長(55)。


 

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