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2006年甲子園特集

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北北海道大会優勝 : 白樺学園(初出場)
■参加校 : 117校(-3) 
※()内の数字は前年比
北北海道大会組み合わせ(PDF)
各地区大会組み合わせ(PDF)
■春季大会優勝 : 駒大苫小牧
■昨夏代表 : 旭川工
※組み合わせ表は、pdf(portable document format)形式です。
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7月23日付紙面

白樺学園が創部49年目の初甲子園

<北北海道大会:白樺学園9-1遠軽>◇7月22日◇旭川スタルヒン

甲子園初出場を決め、帽子を投げて喜びを爆発させる白樺学園ナイン(撮影・中川敬補)
甲子園初出場を決め、帽子を投げて喜びを爆発させる白樺学園ナイン(撮影・中川敬補)
白樺学園Vへの足跡
十勝地区2回戦 11-1 広尾
十勝地区代表決定戦 10-0 本別
北北海道1回戦 9-2 奈井江商
北北海道準々決勝 5-3 帯広工
北北海道準決勝 6-4 釧路江南
北北海道決勝 9-1 遠軽

 厚い壁を打ち破った先には、あこがれの甲子園が待っていた。白樺学園が9-1で遠軽を破り、1958年(昭33)の創部以来初の優勝を果たし、初の甲子園出場を決めた。1点を奪われた直後の3回に打者10人で長打3本を含む6安打。一挙に6点を奪い、試合を決めた。投げては中川祐輔、大竹口孝文(ともに3年)の2枚看板で9回1失点に抑えた。北北海道大会は昨年まで3年連続でベスト4に泣いてきたが、1試合平均7・25得点の強力打線で、ついに参加117校の頂点に立った。

 跳びはね、拳を掲げ、絶叫しながら白樺学園の選手は、マウンド上に集まった。最終打者を二ゴロに打ち取り、雄たけびを上げた大竹口を中心に輪ができた。歓喜にわく18選手は何層にも重なった。自然とあふれる涙でかすむ上空を見上げながら、指を1本高く突き上げた。

 3度阻まれた壁を打ち破り、手にした甲子園切符に喜びも大きかった。今年1月、講演に訪れたOBでスピードスケートのリレハンメル五輪銅メダリスト堀井学氏(34)から、野球部だけに特別メッセージが送られた。「目標を明確にして、見えるところに張れ」。戸出直樹監督(30)は、すぐにパソコンでA4紙に目標を書いた。「Crush Wall」。3年連続ベスト4の壁をぶち壊せ-。2つの単語に願いを込めた。

 その思いが、準決勝の3点差逆転勝利につながった。決勝でも先制点を献上したが、前日の経験から選手に焦りはなかった。1点を追う3回。円陣の中心で戸出監督がハッパを掛けた。「すぐに取り返せ」。打者10人で6点を奪い、勝負を決めた。口火を切った諸橋三塁手は「何としても出塁し、流れを変えたかった」と誇らしげに話した。

 涙を糧にしてきた。春季北海道大会は、1回戦で駒大苫小牧に1-11で敗戦。矢野主将は「このままでは3年間終われない、と思った」と振り返る。初のコールド負けにベンチ入り18人は、控えの選手の前で涙を流して謝罪した。

 1カ月後の6月、札幌遠征で北海と練習試合を行った。最終回に1点差に迫ったが、2-3で敗戦。戸出監督は選手が同点に追いつく気迫に欠けていたように思えた。宿舎で3年生に「このまま引退していい。遊びにでも行け」と告げた。

 5分後に、矢野主将と水沢右翼手は泣きながら戸出監督のもとを訪れた。「やらせてください」。自分たちの弱さをかみしめた。ミーティングルームでは、残りの3年生も正座をしながら涙を流していた。2つの出来事が夏へ向けて、チームの結束力を生んだ。

 白樺学園ナインは最後の夏に「最高に楽しい夏にしよう」と臨んだ。悲願は強力打線でかなえた。北北海道大会は1試合平均7・25得点。ここ10年では96年の旭川工の8・0得点に次ぐ成績で大舞台へ乗り込む。大竹口は「楽しんで、みんなで白樺野球をしたい」と話す。やっとたどり着いた甲子園で、最高の夏を笑顔で迎える。【北尾洋徳】

 ◆白樺学園 1958年(昭和33)創立の私立校で、全校生徒数は464人(うち女子106人)。進学、普通、体育の3コース。野球部は創立と同時に創部され、過去最高成績は66年夏の北北海道大会準優勝。03、04、05年と3年連続で4強止まりだった。現在部員数47人。主な卒業生にスピードスケートの五輪メダリスト清水宏保、堀井学らがいる。所在地は河西郡芽室町北伏古東7線10番。木下修校長。


 

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