| 北北海道大会優勝 : 白樺学園(初出場) | |
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■参加校 : 117校(-3) ※()内の数字は前年比 北北海道大会組み合わせ(PDF) 各地区大会組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 駒大苫小牧 ■昨夏代表 : 旭川工 |
白樺学園が創部49年目の初甲子園
<北北海道大会:白樺学園9-1遠軽>◇7月22日◇旭川スタルヒン

| 白樺学園Vへの足跡 | ||
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| 十勝地区2回戦 | 11-1 | 広尾 |
| 十勝地区代表決定戦 | 10-0 | 本別 |
| 北北海道1回戦 | 9-2 | 奈井江商 |
| 北北海道準々決勝 | 5-3 | 帯広工 |
| 北北海道準決勝 | 6-4 | 釧路江南 |
| 北北海道決勝 | 9-1 | 遠軽 |
厚い壁を打ち破った先には、あこがれの甲子園が待っていた。白樺学園が9-1で遠軽を破り、1958年(昭33)の創部以来初の優勝を果たし、初の甲子園出場を決めた。1点を奪われた直後の3回に打者10人で長打3本を含む6安打。一挙に6点を奪い、試合を決めた。投げては中川祐輔、大竹口孝文(ともに3年)の2枚看板で9回1失点に抑えた。北北海道大会は昨年まで3年連続でベスト4に泣いてきたが、1試合平均7・25得点の強力打線で、ついに参加117校の頂点に立った。
跳びはね、拳を掲げ、絶叫しながら白樺学園の選手は、マウンド上に集まった。最終打者を二ゴロに打ち取り、雄たけびを上げた大竹口を中心に輪ができた。歓喜にわく18選手は何層にも重なった。自然とあふれる涙でかすむ上空を見上げながら、指を1本高く突き上げた。
3度阻まれた壁を打ち破り、手にした甲子園切符に喜びも大きかった。今年1月、講演に訪れたOBでスピードスケートのリレハンメル五輪銅メダリスト堀井学氏(34)から、野球部だけに特別メッセージが送られた。「目標を明確にして、見えるところに張れ」。戸出直樹監督(30)は、すぐにパソコンでA4紙に目標を書いた。「Crush Wall」。3年連続ベスト4の壁をぶち壊せ-。2つの単語に願いを込めた。
その思いが、準決勝の3点差逆転勝利につながった。決勝でも先制点を献上したが、前日の経験から選手に焦りはなかった。1点を追う3回。円陣の中心で戸出監督がハッパを掛けた。「すぐに取り返せ」。打者10人で6点を奪い、勝負を決めた。口火を切った諸橋三塁手は「何としても出塁し、流れを変えたかった」と誇らしげに話した。
涙を糧にしてきた。春季北海道大会は、1回戦で駒大苫小牧に1-11で敗戦。矢野主将は「このままでは3年間終われない、と思った」と振り返る。初のコールド負けにベンチ入り18人は、控えの選手の前で涙を流して謝罪した。
1カ月後の6月、札幌遠征で北海と練習試合を行った。最終回に1点差に迫ったが、2-3で敗戦。戸出監督は選手が同点に追いつく気迫に欠けていたように思えた。宿舎で3年生に「このまま引退していい。遊びにでも行け」と告げた。
5分後に、矢野主将と水沢右翼手は泣きながら戸出監督のもとを訪れた。「やらせてください」。自分たちの弱さをかみしめた。ミーティングルームでは、残りの3年生も正座をしながら涙を流していた。2つの出来事が夏へ向けて、チームの結束力を生んだ。
白樺学園ナインは最後の夏に「最高に楽しい夏にしよう」と臨んだ。悲願は強力打線でかなえた。北北海道大会は1試合平均7・25得点。ここ10年では96年の旭川工の8・0得点に次ぐ成績で大舞台へ乗り込む。大竹口は「楽しんで、みんなで白樺野球をしたい」と話す。やっとたどり着いた甲子園で、最高の夏を笑顔で迎える。【北尾洋徳】

