| 神奈川大会優勝 : 横浜(2年ぶり12度目) | |
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■参加校 : 196校(+1) ※()内の数字は前年比 組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 東海大相模 ■昨夏代表 : 桐光学園 |
横浜V待ってろ駒苫
<神奈川大会:横浜15-7東海大相模>◇7月29日◇横浜スタジアム

| 横浜Vへの足跡 | ||
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| 2回戦 | 8-0 | 座間 |
| 3回戦 | 10-0 | 藤沢翔陵 |
| 4回戦 | 21-1 | 大和東 |
| 5回戦 | 9-0 | 湘南学院 |
| 準々決勝 | 12-2 | 横浜創学館 |
| 準決勝 | 8-1 | 桐蔭学園 |
| 決勝 | 15-7 | 東海大相模 |
さあ「打倒駒大苫小牧」で、98年以来の春夏制覇へ。センバツVの横浜高が29日、東海大相模との神奈川大会決勝を制し、2年ぶり12度目の夏出場を決めた。毎回の20安打で15得点を奪い、満員札止めの横浜スタジアムでプロ顔負けの「マシンガン打線」を披露した。今大会7戦すべて2ケタ安打でチーム打率4割3分4厘、10本塁打をマーク。渡辺元智監督(61)と小倉清一郎部長(61)のタッグ体制で、98年松坂(西武)を擁して以来の春夏Vを目指す。
横浜の「超マシンガン打線」が奏でる金属音が止まらない。初回2死一、二塁、5番佐藤賢治外野手(3年)は、内角高めカーブを右中間へ運ぶ先制2点二塁打。「点を入れようとかではなく、つなげようと思った」とシャープなスイングで軽々と外野を越えた。勢いづいた打線は2回以降も爆発。東海大相模の4投手から毎回20安打で15得点。打撃戦を制し、歓喜の瞬間は20人がマウンドで腕を上げ、喜びを分かち合った。
緻密(ちみつ)な野球でチームを築いてきた渡辺監督も「このチームに限っては打つしかない。攻撃は最大の防御でいきます」と宣言。松坂を擁して98年に春夏連覇した時とは違う。破壊力のある個性派集団をまとめ上げたのが、渡辺監督と小倉部長の強力タッグだった。
小倉部長のデータ収集力は有名だが、この日もそれがピタリとはまった。同部長はすべての対戦相手の試合をチェックして紙にまとめている。初回、先頭の白井史弥内野手(3年)が中前打を放ったが、3球続けてきたカーブをたたいた。「小倉メモ」にはストレート主体、変化球主体、ミックスのいずれかで配球してくることが記されている。白井は「データにもあったので、変化球を狙い打ちしました」。プロ注目の東海大相模・田中大二郎(3年)の攻めは「緩い球」を指示。4回の第2打席にカウントを悪くして直球を二塁打されたが、それ以外は川角、西嶋が抜いた変化球で凡打に仕留めた。
横浜では精神面を渡辺監督、データ収集を小倉部長、技術面を2人で、暗黙の了解で役割分担がされている。渡辺監督は不調の下水流(しもずる)に決勝前夜、メールを送った。「好きな野球を楽しめ」。この日は見事に3安打3打点と活躍し「本当にうれしい。頑張る気持ちが出る」と下水流の笑みも復活。この渡辺監督の精神論指導があるからこそ、チームが1つにまとまった。
6月には駒大苫小牧と練習試合を行った。春夏連覇を目指す横浜と夏3連覇を狙う駒大苫小牧の注目の一戦は、3-2と高校NO1投手の田中将大(3年)に勝っている。だが渡辺監督は「今年は田中君、大嶺(八重山商工)君と好投手がいる。どこまで通用するか分からないが、チャレンジしたい」と夏の舞台は挑戦者として臨む。
渡辺監督は04年に軽い脳こうそくを患い「90回記念大会までなんとかやりたい」と、今後の体調次第だが、2年後を1つの勇退のメドと考えている。「最後は(小倉部長に監督を)任せようかとも思ってますよ」と言うほど2人の信頼は厚い。タッグを組んで15年間で15回の甲子園出場。98年以来となる春夏連覇へ向け、まずは神奈川を制した。【春川潤】



