| 岩手大会優勝 : 専大北上(6年ぶり5度目) | |
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■参加校 : 84校(-1) ※()内の数字は前年比 組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 一関一 ■昨夏代表 : 花巻東 |
専大北上6年ぶり5度目V
<岩手大会:専大北上2-1盛岡大付>◇7月23日◇岩手県営野球場

| 専大北上Vへの足跡 | ||
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| 2回戦 | 10-0 | 山田 |
| 3回戦 | 7-0 | 花巻南 |
| 4回戦 | 4-0 | 黒沢尻北 |
| 準々決勝 | 7-4 | 久慈工 |
| 準決勝 | 2-1 | 一関学院 |
| 決勝 | 2-1 | 盛岡大付 |
専大北上が2-1で盛岡大付を破り、6年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。1-1の5回に夏木堅太郎(3年)の本塁打で勝ち越すと、エース小石貴也(3年)は最終回に最速144キロをマークする尻上がりの好投で、相手打線を4安打1点に抑えた。堀田一彦監督(50)は就任1年目でチームを大舞台へ導く手腕を発揮した。
最後の打球が来た。小石はマウンド前で慎重に捕球すると、はやる心を抑えながら一塁へ送球した。アウトの瞬間、両手を突き上げ、瀬川喬介捕手(2年)と抱き合った。夢の甲子園が、現実になった。
驚異的な“ラストスパート”だった。9回裏1死、32人目の打者に投げた速球は、電光掲示板に「144キロ」と表示された。「最後なので思い切り投げた。気持ちだけです」。なんと大会最終日の最終回に自己最速を3キロも更新。県最強といわれた相手打線を、わずか4安打1点に封じ込めた。
試合前は体調に不安があった。初戦の2回戦から休養日を挟んで6連投。途中交代もあったが、すべて先発した。前日の準決勝は緊迫した投手戦を完投した。「正直、疲れていた。4回から右足がつりそうになっていた」。その4回に2連打で1点を失った。
しかし気力で体をよみがえらせた。厳しい走り込みや、3日連続200球の投げ込みが頭をよぎった。「もう1点もやらない」。熱い心で冷静な投球を心掛けた。奪三振はわずかに2個。速球に頼らず、コントロール重視で打たせて取った。前日のビデオ研究の成果もあった。
エースの力投に応えたのは、意外性の男、6番夏木だった。準決勝まで打率2割と不振を極めていた。同点に追い付かれた直後の打席では「塁に出ることだけ考えていた」という。それが左翼スタンドに入る公式戦2本目のアーチ。「実は大会前から『決勝で本塁打を打って優勝する』とイメージしていた。まさか本当になるなんて…」。兵庫・姫路市出身の167センチの小兵は、約2年ぶりの1発に驚いた表情だ。
チームは毎年有力校に挙げられながら、あと1歩で涙をのんできた。昨年は準々決勝で大船渡にサヨナラ負けを喫し、一昨年は準決勝で一関学院に1点差で屈した。「万年優勝候補」の名をついに返上した。「甲子園では1つでも多く勝ちたい」と小石。189センチの長身が、さらに大きく見えた。【高宮憲治】

