| 兵庫大会優勝 : 東洋大姫路(5年ぶり11度目) | |
|---|---|
|
■参加校 : 163校(-3) ※()内の数字は前年比 組み合わせ(PDF) |
■春季大会優勝 : 報徳学園 ■昨夏代表 : 姫路工 |
東洋大姫路5年ぶり甲子園
<兵庫大会:東洋大姫路5-4神港学園>◇7月31日◇明石
| 東洋大姫路Vへの足跡 | ||
|---|---|---|
| 2回戦 | 18-0 | 香住 |
| 3回戦 | 4-2 | 関西学院 |
| 4回戦 | 9-1 | 明石北 |
| 5回戦 | 2-0 | 姫路工 |
| 準々決勝 | 9-1 | 市尼崎 |
| 準決勝 | 4-2 | 報徳学園 |
| 決勝 | 5-4 | 神港学園 |
強烈な打球が一塁手のグラブを弾く。「うおー」。東洋大姫路の応援席は一斉に歓喜の渦に包まれた。9回裏、1点差を追いついてなお1死二、三塁。5番・柏原大輝外野手(3年)がサヨナラ適時打を放つ。その瞬間、二塁走者だったチームの大黒柱、3番・林崎遼内野手(3年)は涙を堪えきれなかった。
最後の夏。序盤はスランプに陥ったが、準々決勝から2戦連発。この日も9回無死一、二塁から左前に値千金の同点適時打。4安打の活躍を見せた。今大会は30打数14安打7打点。「東洋の看板を背負って頑張れ」。今年4月に就任した堀口雅司新監督(40)の期待に見事に応えて見せた。
7年前に母ひろ美さんが30歳の若さで他界。それからは父浩さん(37)と二人三脚で野球を続けた。「昔から泣き虫だったし、精神面が弱かった」と浩さん。父からは食わず嫌いが多いとしかられた。打撃不振に落ち込むとカツを入れられた。今大会中も2人でバッティングセンターに入り浸った。しったの裏にある父の愛情に林崎は応えたかった。「甲子園に出るよ」。大会前に天国の母と父に交わした約束を、しっかり守ってみせた。
「少しはたくましさが増したかな」。浩さんはうれしそうに息子を称えた。東洋大姫路に入学後、1日8時間にも及ぶ猛練習を経て、林崎は逆境にも負けない強さを身につけた。涙はこらえられなかったが、成長した姿を見せた。「甲子園が決まったと父と母に報告します」。これ以上ない笑顔を、主砲は見せた。【佐井陽介】

