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2006年甲子園特集

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鹿児島実3回戦敗退/高校野球

鹿屋工に敗れ3回戦敗退した鹿児島実ナインはベンチで号泣する
鹿屋工に敗れ3回戦敗退した鹿児島実ナインはベンチで号泣する

<高校野球鹿児島大会:鹿屋工3-0鹿児島実>◇12日◇鴨池市民◇3回戦

 3強体制が26年ぶりに崩壊した。鹿児島大会で夏甲子園15度出場の鹿児島実が鹿屋工に0-3で完封負けした。初戦で16安打21点と爆発した打線が散発3安打の完敗。鹿児島商、樟南に次いで「御三家」最後の砦も散った。80年の川内実(現れいめい)以降、25年続いた伝統の3校による出場切符の“寡占”がついにストップした。福岡大会でも優勝候補の一角福岡大大濠が初戦敗退した。また大分大会で大分東明の羽迫諒太投手(3年)が今大会初のノーヒットノーランを達成した。

 鹿児島の高校野球史に異変が起きた。鹿児島商と樟南に次いで、鹿児島実まで散った。四半世紀続いた「御三家」と呼ばれる伝統校による夏甲子園の出場権争いに、終止符が打たれた。鴨池市民球場の客席は歓声とどよめきがうずまいた。

 最後の砦は簡単に崩壊した。初戦で16安打21点の強力打線が、鹿屋工の前に散発3安打と沈黙。二塁まで走者を進めたのは3度だけ。どこにも負けない練習量をこなしてきた「鹿実」が打てなかった。監督時代に35年間で春夏通算19回の甲子園に導いた久保克之総監督(68)は「(競走馬の)ディープインパクトのような末脚がない。1度も流れを引き寄せられず、完敗でした」と負けを認めた。

 初戦で大勝後、ナインは気を引き締める意味でバント練習を徹底した。だが、6回以降は6つの外野フライを打ち上げ、すべて三者凡退。4番伊集院峰弘(3年)も無安打に終わった。「気持ちが焦り、すべてが空回りした」。グラウンドへのあいさつ後は右手で地面を殴りつけ、号泣した。

 「何でだ~」「クソー」。ベンチ裏では怒号と泣き声が響き渡いた。泣き続けた中田篤志記録員(3年)が過呼吸で倒れるなど3回戦敗退の衝撃は大きかった。宮下正一監督(33)は「打線は水もの。野球の怖さがここにあった。ほかの伝統校が倒れ、うちだけは最後の日まで野球を続けると誓ったが…。すべて私の力不足」と肩を落とした。

 残る28校で、夏甲子園の出場歴があるのは鹿児島とれいめいの2校だけ。優勝争いは戦国時代の様相を呈してきた。【押谷謙爾】



 

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