このページの先頭

2006年甲子園特集

ニッカンスポーツ・コム



ここから共通メニュー


共通メニュー

ホーム > 野球 > アマチュア野球 > 第88回全国高校野球選手権


鹿児島工が完全燃焼/夏の甲子園

9回表鹿児島工2死、鮫島は空振り三振に倒れ試合終了(撮影・前岡正明)
9回表鹿児島工2死、鮫島は空振り三振に倒れ試合終了(撮影・前岡正明)

<全国高校野球選手権:早実5-0鹿児島工>◇19日◇準決勝
 鹿児島工がさわやかに散った。甲子園の土を袋に詰め込んだ代打の切り札、今吉晃一(3年)に声援が送られると、右手を振って笑顔で応えた。「甲子園は天国みたいな場所でした。負けた悔しさはありません」。今吉晃は頭同様、大きな目をピカピカに輝かせた。
 フルスイングだった。「シャーッ!」。4点を追う6回2死二塁。代打を告げられ打席に入ると、名物? となった雄たけびに場内が沸く。カウント0─3から振っていったが、結局、空振り三振。県大会からひと振りで流れを呼び込んできた恐怖の打率7割男は出塁こそできなかったが、場内からの拍手を浴びた。「歓声は心に響いた。四球では流れを変えられないと思ったので振っていった」。今吉晃は8回のピンチに伝令に走り、ご利益抜群? の頭をナインになでさせ、気分を和らげた。
 中迫俊明監督(47)は完封負けにも目を充血させながら納得顔だ。「ナイスゲーム。選手が泣いてないので僕も(泣きません)。甲子園に出場できるだけでうれしいと思ったが、まさかここまでこれるとは」と孝行息子たちの成長に笑顔で涙を隠した。「(鮫島)哲新(3年)が父なら、今吉(晃)は母のような存在。落ち込んだ選手を励ましたり、よく陰でフォローしてくれた」。攻守の要・鮫島主将とムードメーカーで気配り上手な今吉晃副主将が、団結力を高めた4強だった。
 最後の打者となった鮫島は充実感いっぱいだった。「ここまでこれるとは正直、思ってなかった。やってきたことを全部、甲子園で出せた。全員、声を出して明るくやれた」。県勢12年ぶりの決勝進出はならなかったものの、先輩のソフトバンク川崎ばりの「元気印」をファンのハートに刻み込んだ。【浜崎孝宏】
 鹿児島工OB・ソフトバンク川崎 正直、ここまで勝ち上がれると思っていなかったので、本当によくやったと思います。胸を張って、鹿児島に帰ってほしいです。まだまだ後輩には先がある。この結果に満足せず、もっと上を目指して頑張ってほしい。満足したらそこで終わってしまう。誰よりも僕が一番悔しい。何が悔しいかって、(王)監督の母校に負けたことが一番悔しいですね。



 

ここから著作権について