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2006年甲子園特集

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駒苫が逆転4強!田中11K/夏の甲子園

7回裏駒大苫小牧の三谷は勝ち越しの一塁内野安打を放ち雄たけびを上げる
7回裏駒大苫小牧の三谷は勝ち越しの一塁内野安打を放ち雄たけびを上げる

<全国高校野球選手権:駒大苫小牧5-4東洋大姫路>◇17日◇準々決勝
 駒大苫小牧のエース田中将大(3年)が、東洋大姫路(兵庫)を9回9安打4失点ながら11奪三振で振り切り、チームを4強一番乗りに導いた。先制2ランを浴びるなど4回まで0-4の劣勢も、「優勝のときだけ」と決めていた「NO・1ポーズ」を解禁。伝家の宝刀スライダーを要所で決め、甲子園7勝目を挙げた。中京商以来73年ぶりとなる夢の3連覇へあと2勝。大会屈指の右腕は、大会14日目(19日)の準決勝で、劇的な逆転サヨナラで勝ち上がった智弁和歌山打線と激突する。
 1点リードで迎えた大詰め9回2死三塁。伝令が走り、駒苫ナインがマウンドに集まった。香田誉士史監督(35)は「同点もしょうがない。冷静に、自分を見失わずにやろう」の指示が飛ぶ。ナインはうなずき、そして人さし指を聖地の空に突き上げた。いまや駒苫の代名詞になった、この日2度目の「NO・1ポーズ」。田中は東洋大姫路の5番・柏原を遊ゴロに仕留めた。73年ぶりの3連覇へ、あと2勝とする劇的な逆転勝利に、田中は雄たけびを上げた。
 「NO・1ポーズ」は「優勝の時に」と決めていた。解禁したのは田中だった。北海道勢として初めて深紅の大優勝旗を獲得した2年前、鮮烈に印象付けたポーズは、いまや全国のチームが取り入れる。0-4の6回に4連打で同点に追いつき、7回に三谷の内野安打でついに勝ち越した。だが、勝利の女神はまだほほ笑まない。8回1死一、二塁のピンチ。内野陣がマウンド上に集まり、励まし合い、そして田中が「よしっ、やろうぜ」と言った。優勝へ落とせない一戦。封印していた人さし指を甲子園で初めて突き上げ、ピンチをしのいだ。
 2試合ぶりの先発となったこの日、決して本調子ではなかった。1回表1死二塁から3番・林崎に144キロの直球を左翼スタンドに運ばれ、2点を失った。手痛い一発だったが「相手が上でした」と即座に気持ちを切り替えた。5回まで毎回、先頭打者の出塁を許した。失策もあった。「苦しかったけど、絶対に気持ちで負けない」と、気迫の134球で春夏通算7勝目、高校通算31勝目をマークした。宝刀スライダーで計11奪三振中、8三振を奪った。120キロ台後半で縦に鋭く、曲がり、落ちる。4回表に空振り三振に切った林崎は「ストレートだと思って振ったら、ボールが消えました」と脱帽した。
 田中は「ここまできたら上が見えてくる。あと2つ。結果はついてくると思います」と、今大会初のお立ち台で自信を見せた。準決勝は、1試合5発の豪打・智弁和歌山戦。公式戦47連勝中の王者をけん引する田中は「反省点をクリアにして、次の試合に全力で向かっていくことだけ考えてます」と前を向いた。



 

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