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2006年甲子園特集

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東洋大姫路・林崎が48号/夏の甲子園

1回表東洋大姫路1死二塁、林崎は左越え先制2点本塁打を放つ
1回表東洋大姫路1死二塁、林崎は左越え先制2点本塁打を放つ

<全国高校野球選手権:駒大苫小牧5-4東洋大姫路>◇17日◇準々決勝
 折り鶴に託された思いに応えたかった。初回1死二塁。東洋大姫路の3番・林崎遼(3年)が、駒大苫小牧の怪物・田中から左越え2ランを放った。「絶対ランナーを返そうと思った」。新記録となる大会48本目の本塁打は、いったんは試合の流れを引き寄せる貴重な1発だった。1点を追う9回にも右越え二塁打。24年ぶりのベスト4進出はならなかったが、田中を相手に3安打2打点。主砲は意地を見せた。
 その勇姿をブラウン管越しに見守り続けた人がいた。祖母明美さん(63)。7年前に母ひろ美さんが30歳の若さで他界して以来、自分を支え続けてくれた。1年生ながらレギュラーの座をつかんだ2年前。明美さんは孫の活躍を祈って、千羽鶴を折り始めた。4時に起床し、弁当を作る。孫の帰宅を見届けて深夜に眠りにつく。そんな毎日の合間をぬって折り続けた千羽鶴。最後の夏。その数は10000羽を超えていた。
 この日、腎臓に持病を抱えている明美さんは、自宅で試合を見守った。一塁側アルプスにその千羽鶴が揺れた。悔いはない。5割の打率を残し、2本塁打5打点。あこがれの聖地で全力を出し切った。「今日の活躍をささげたい」。支えてくれた祖母を思い、主砲は少し笑顔を見せた。【佐井陽介】



 

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