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2006年甲子園特集

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初陣・鹿児島工が猛打で8強/夏の甲子園

8回表鹿児島工1死、榎下(右)は左越えにソロ本塁打を放ちガッツポーズ
8回表鹿児島工1死、榎下(右)は左越えにソロ本塁打を放ちガッツポーズ

<全国高校野球選手権:鹿児島工9-3香川西>◇15日◇3回戦
 初出場の鹿児島工(鹿児島)が、17安打9得点の猛攻で8強入りを決めた。勝利の立役者となったのはエース榎下陽大(3年)だ。8回まで強打の香川西打線を2安打に封じるなど6安打3失点で今夏初完投。打っても3点リードの8回にダメ押しの左越えソロを放つなど投打に活躍した。
 鹿児島工ナインで一番のイケメンが、男ぶりを上げた。エース榎下だ。公式戦では1年秋の県大会以来、約2年ぶりの完投勝利。9回に3点を奪われたものの、久々にマウンドで勝利のハイタッチをかわした。「完投はビックリしています。打たせていこうと思った」。中2日登板で疲れも残る中、自己最速の140キロをマークするなど右腕が、110球の力投をみせた。
 バットでもみせた。3点リードの8回。内角低めの直球をすくい上げた打球は左翼席に飛び込むダメ押しソロ。「入ったかなと思った。気持ちがよかった」。公式戦2本目となった8番打者は、大舞台の会心弾でチームに弾みをつけた。榎下の活躍に負けじと、4点リードの9回には打線も爆発。4連打を含む5安打を集中させ一気に5点。終わってみれば、17安打9得点の圧勝劇で、2試合連続の2ケタ安打。九州勢では8強一番乗りを果たした。
 この日はOBのソフトバンク川崎宗則内野手(25)が楽天戦で3号本塁打を放つなど、後輩・榎下との“アベック弾”を放った。昨年末に鹿児島工のグラウンドで川崎と練習を一緒に行った榎下は「世界一の先輩だし、誇りに思います」と笑顔をみせた。
 中迫俊明監督(47)も手放しで称賛した。「甲子園に来て3年間で最高の投球。ビックリしています」。3点リードの7回には、3安打を放ちながら2度の本塁憤死するなど試合の流れが悪かった。中迫監督は碇山浩部長(45)とベンチ内で「負け試合だな」と話した後の榎下のダメ押し弾に目を細めた。「次も1人で投げ切りたい」。頼れるエースがチームの快進撃を加速させた。【浜崎孝宏】
 鹿児島工・今吉晃一(3年)「ベスト8は夢みたい。こんなにうれしいことはないです」
 鹿児島工・内村尚弘(1年)「(4安打の活躍にも)5回に凡退(中飛)したので満足していません」
 ◆初陣校の8強入り 鹿児島工が準々決勝に進出。春夏を通じて甲子園初出場校がベスト8入りしたのは、最近3年で04年春の済美(愛媛=優勝)社(兵庫=4強)、同夏の千葉経大付(千葉=4強)、05年春の神村学園(鹿児島=準優勝)の4校がある。



 

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