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2006年甲子園特集

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早実斎藤勝った、中田を3K/夏の甲子園

【早実-大阪桐蔭】完投勝利の早実斎藤(撮影・奥田泰也)
【早実-大阪桐蔭】完投勝利の早実斎藤(撮影・奥田泰也)

<全国高校野球選手権:早実11-2大阪桐蔭>◇12日◇2回戦
 クールなエースが怪物スラッガーを手玉に取った。早実(西東京)斎藤佑樹投手(3年)が、大阪桐蔭(大阪)中田翔外野手(2年)を4打席ノーヒット3三振と完ぺきに封じ、11-2で大勝した。MAX148キロの胸元をつく真っすぐと外角への「宝刀」スライダー。毎回の12三振で、荒木大輔以来24年ぶりとなる3回戦進出を果たした。
 8回、4打席目の怪物との対決。クールなエース斎藤が燃える。初球の外角低め真っすぐは、この日最速の148キロを計測した。ゲームの最終盤で、この速さ。2人を見にきた5万大観衆が「オオ~ッ」とどよめく。
 「中田君との対決も最後。全部を出し切ろう」。スライダーで誘い、147キロ外角ストレート、最後は134キロフォークで空振りの三振だ。
 中田を4-0、3三振と完全に抑え込んだ。バットにあたったのはファウル3球を含め4球だけだ。
 初回の勝負が決めた。2死二塁。味方に先制点をもらった直後のピンチだった。「大阪桐蔭の4番を打つだけあって、体は大きいし、威圧感もあった」。甲子園がかたずをのんで見守る。斎藤は逃げない。徹底した外攻めでカウント2-2と追い込むと、最後はインハイに146キロの真っすぐ。中田のバットはのけぞるようにしながら空を切った。白川英聖捕手(3年)は「今までバッテリーをくんできて、最高の球だった」と絶賛した。
 舞台は2人を中心に回る。4回の2打席目は外中心に攻めたあげくに、フォークで空振りだ。3打席目は6回無死一塁。緻密(ちみつ)な計算ぶりを見せる。打ち気にはやる2年生の強打者の気持ちを見透かすようにバッテリーは一転して内角攻め。中田は2球目の内角143キロを再び苦しそうなスイングでどん詰まりの左飛だった。
 「抑える自信はありました」と斎藤は言った。「中田君は自分とは1年の経験の違いがある」。胸元をつく速球と外角スライダー。「それが僕の生命線ですから」。クールに答えた。和泉実監督(44)は、「試合前、アップする斎藤があまりに楽しそうなのではしゃぎ過ぎかな、と思った。クールに見えるけれど、強打者との対戦が本当に楽しみなんだね」と話した。
 早実が3回戦に進むのは、あの「大ちゃんフィーバー」と呼ばれた荒木大輔氏(西武コーチ)を擁した時代以来になる。「早実史上、誰もなし得なかった夏の優勝を目指します」と斎藤は締めた。時を経て早実フィーバーが戻ってきた。【古川真弥】



 

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