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2006年甲子園特集

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「足攻」で帝京9度目の出場

優勝し抱き合って喜ぶ帝京ナイン
優勝し抱き合って喜ぶ帝京ナイン

<高校野球東東京大会:帝京5-3国士舘>◇7月31日◇神宮◇決勝

 帝京が最後まで走り続けて、4年ぶり9度目の出場をつかんだ。「打の帝京」から「走の帝京」へと変わり甲子園にたどり着いた。6試合で48盗塁という数字がそれを物語った。

 準決勝まで1試合当たり9盗塁。さすがに警戒されていた。3回は塩沢が二塁でけん制死、4回はバスターエンドランを読まれ、不破が刺された。思うように走れない。だが走る構えで投手にプレッシャーをかけ続け、計12四死球を選んだ。5得点はすべて四球がらみ。数字には表れない「足攻」が得点につながった。

 「打の帝京」を捨ててたのは春の都大会、準々決勝で日大鶴ケ丘に敗れた後だった。選手たちには「打って勝つのが帝京野球」というイメージがあった。だが結果が出ない。落ち込んだ選手に前田三夫監督(57)が「走ってみろ。動かないと点が取れない」とヒントを与えた。長打を捨て、足で1点を取る泥臭い野球を目指した。1番の不破卓哉外野手(3年)も「昔の帝京は打って勝っていた。でも実力がないので走ることにしました」と、足にすべてをかけていた。

 チームは1試合ごとに成長した。「今年は甲子園は無理とあきらめたこともあった。でも大会中に面白いチームになりましたよ」と前田監督。絶対的なエースも長距離砲もいない。それでも勝てる足がある。新たな帝京が夢の舞台でも走り続ける。【小松正明】



 

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