東北-仙台育英0-0で再試合

- 4時間20分、延長15回を戦い抜き翌日再試合となった両チームの選手たち
<高校野球宮城大会:東北0-0仙台育英>◇7月31日◇フルキャスト宮城◇決勝
仙台育英と東北の宮城決勝は、延長15回、0-0のまま引き分け、優勝は今日1日の再試合に持ち越された。仙台育英の2年生エース佐藤由規が226球で2安打16奪三振なら、東北の高山一輝(3年)は209球を投げ6安打13奪三振。互いに1歩も引かない投手戦で15回を投げきった。0-0の決勝引き分け再試合は史上初めて。
全国49番目の代表が決まるはずだった宮城の大トリ決戦は、壮絶な投手戦となった。すっかり日が傾いた延長15回裏2死。東北・高山が両チーム計114人目の打者を投ゴロに打ち取ると、右手を胸に当て、ホッとした表情を浮かべた。午後2時31分に始まった試合は、同6時21分になっていた。
高山は「1点取られたら負けてしまう。丁寧にコース、コースをついた」と振り返った。その表、仙台育英・佐藤は、最後の打者を一塁ゴロに仕留めると、右腕でガッツポーズをつくって「ヨッシャー!」と叫び、マウンドを降りた。「15回を投げたのは初めてです。チームを信じて投げ続けた」。宮城屈指の両右腕は、予想を超える緊迫したゲームをつくった。
一進一退だった。東北は11回に1死二、三塁と得点チャンスをつかんだが、後続を断たれた。仙台育英は初回2死満塁も、無得点に終わった。4、6回に得点圏に走者を進めたが、ホームが遠い。12回も1死一、三塁と攻めたが、佐藤が三飛に終わった。両投手とも伸びのある速球と低めへの変化球で相手に的を絞らせなかった。
雨天続きで、大会自体が異例の展開を迎えていた。長梅雨で6日間順延。7月28日の決勝も中止となり、同29、30日はプロ野球の楽天戦でフルキャスト宮城が使用できなかった。その上、この日も楽天の練習との兼ね合いで開始予定時間が午後2時半となっていた。仙台育英は28日の中止決定で練習を終えた後、スーパー銭湯で汗を流した。体調をしっかりと維持して両エースが決勝の大一番に臨んだ。
東北・五十嵐征彦監督(30)は「明日の先発は帰ってから決めます」と語るにとどまった。仙台育英・佐々木順一朗監督(46)も「佐藤はよく投げてくれた。(先発は)これから本人と相談して決める」と話した。だが、高山は「疲れたとは言ってられない。明日も投げるつもりです。2年生には負けられない」。佐藤も「いきますよ」と連投を辞さない覚悟を見せた。
【栗原弘明】
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